ミドル脂臭
次はミドル脂臭です。これは30代半ば～50代半ばに多く、最も強くなるニオイです。ミドル脂臭の原因となっている成分は「ジアセチル」です。汗の中の乳酸が、皮膚上に常に存在しているブドウ球菌に代謝、分解されると発生します。このジアセチルと中鎖脂肪酸（皮脂臭）が混ざると、ミドル脂臭という嫌なニオイになります。
発生場所は、後頭部、頭頂部、うなじなどが中心で、以前は耳の裏側から発生すると言われていましたが、実際には頭の後ろ側だったわけです。ニオイ自体は使い古した油のような感じです。
30半ばを過ぎてから、朝起きて枕カバーがニオうようになった人は、このミドル脂臭が発生している可能性大だと思ってください。案外これを加齢臭だと勘違いしていることもあるようですが、加齢臭以上に嫌われますから、しっかり対処をしたいところです。
基本的な対処法としては、殺菌剤配合のシャンプーを使用することです。容器に男性用、メンズ用などと書かれている製品なら問題ありません。
また、シャンプーの使い方ですが、洗髪をさっさと1分程度で終らせるのはNGで、それではニオイは除去できません。基本は2度シャンだと思ってください。1度目は、髪表面の汚れ、スタイリング剤を落とすためで、2度目で頭皮を洗うようなイメージです。シャンプーは朝よりも夜の方が、効果があります。